2016
12.13

予後は誰にもわからない

猫ドッグにかかった時に、心臓の雑音があると言われたやよいちゃん。
エコー検査を予約して、先日受けてきました。
やはり、猫に最も多く見られる「肥大型心筋症」という病気でした。これは遺伝性のものらしく、防ぎようがない。
重度になって呼吸が荒くなったり、血栓塞栓症で後ろ足が動かなくなったりして気づく事がほとんどだそうで、初期に明らかな症状がないため、日常的な早期発見は難しい病気らしい。それを症状が出ていないうちに猫ドッグで発見してもらえたのは幸運でした。

肥大型心筋症は明らかな原因がないのに心室壁(おもに左心室)が中心に向かって分厚くなってしまう。心筋症により左心室が拡がりにくくなると、血液は左心室に入りにくくなって左心房にたまり、左心房には圧がかかる。さらに進行すると左心房に入ってくる血管の肺静脈にも圧がかかって肺水腫や胸水が発症し、呼吸困難を起こすのだと。左心房では血液のうっ滞が起こり、血栓(血のかたまり)ができやすい状態になり、血栓が血管に流れると血栓塞栓症を引き起こしたり、不整脈から失神することも。
根本的に治す治療法はありません。

やよちゃんは幸い無症状で病気が見つかったけど、お薬は処方されませんでした。
東京東部では有名な24時間診療を行っている病院があるのですが、そこで勤務されている獣医循環器認定医の先生が書かれたおはなしをネット上で見つけた。
『無症状でも心機能障害の程度は様々です。心機能障害があまり見られないようであれば投薬しないで経過観察をしていく方法も選択肢の一つとなります。閉塞性肥大型心筋症で重度の左室流出路狭窄がある場合はβ遮断薬、またそのほか状態に応じてカルシウムチャネル拮抗薬やアンギオテンシン変換酵素阻害薬などが検討されます。
無症状の場合、投薬により心臓超音波検査での数値の改善が見られたという報告はあるものの、投薬により予後が変わらないという報告などもあり有効性は明らかではありません。現時点では、無症状のネコに対しての投薬が、肥大の進行や心筋障害を抑えられるというエビデンスは確立されていません』

死亡原因は、うっ血性心不全(肺水腫や胸水など)と血栓塞栓症が多くを占め、生存期間中央値(この病気で50%のネコが亡くなった時点までの期間)は、無症状の場合には1129日・1830日以上、血栓塞栓症になって退院できた場合は61日・184日などの報告があるとのこと。
そうか、無症状でも3年ほどで半分の子たちが亡くなるというデータもあるということね。
そして、一度血栓が詰まってしまったらもう命のカウントダウンが始まるということ。。。

やよちゃんは私にとっては特別な子。
もうだめかと思った時に出会って、そこからいろんなことがよくなっていったから。
頭がよくて、しっかりもので、優しくて、ねこまたになっちゃうくらい長生きするだろうと思っていた。何の根拠もなく、ひとは信じたいことを信じているものだなあと、今回つくづく思った。

ぐずぐず泣いている場合じゃない。
この病気の進行は様々で、急に悪くなるネコもいれば、進行がとてもゆっくりのネコもいるんだって。
少しでも一緒にいられる日々が長いものであるように、祈ろう。
限られた時間を悔いのないように過ごそう。
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