2017
07.12

大瀧詠一がぐるぐるまわる

むかしむかし喫茶店でバイトしていたのだけど、マスターは有線を入れないひとだったので、レコードで音楽をかけていました。どのレコードをかけるかは、その時シフトに入っていたひとの好みでよかったの。ふとしたことで「さらばシベリア鉄道」を口ずさんでいたのですが、この曲が収録されているアルバム「A LONG VACATION」は好んでかけた1枚だったわ~と懐かしくて。
30年を経て今頃知りましたが、あの曲は女性と男性両方の側から歌われてたそう。「答えを出さない人に連いてゆくのに疲れて、行き先さえ無い明日に飛び乗ったの」が彼女で、「ぼくは照れて愛という言葉が言えず、君は近視まなざしを読みとれない」のが彼ですわ。いくら目が悪くたって、普通のひとよりは距離は近いんだから見えない訳ないでしょーに。こういう言い訳ばっかしてるから、振られるんだナ。。。

脱線しましたが、ええと。シベリア鉄道が脳内をまわっているのには理由がありまして。敬愛する料理家である高山なおみさんの旅行記(ロシア日記 シベリア鉄道に乗って)を読んだのがきっかけで、猛烈にかの地に行ってみたくなったから。肉中心なんだろうと思い込んでいたロシア料理ですが、野菜も魚も多くあり、高山さんが現地で実際に食べた料理がどれも美味しそうなんだもの。おもしろいことに高山さんがこの旅に出たのは、武田百合子さんの「犬が星見た――ロシア旅行」に触発されて、なんだそう。

S7航空という、聞いたこともない航空会社がウラジオストク・ハバロフスクと成田を結んでおり、何でかJALマイルで乗れます。しかも通常なら2万JALマイル必要なこの路線を1万1000マイルで乗れるキャンペーンが数年前から継続中。


ウラジオストクには火木土日、ハバロフスクには木日と、便利ではないけどそれなりに便はあります。機内食がまずいサンドイッチ一切れだったと、乗ったみなさん書かれているなあ。


3時間で行けるヨーロッパだというのが宣伝文句ですが、それに関してはどうかな?まあとりあえず調べてみようと思って、図書館で地球の歩き方の「シベリア&シベリア鉄道とサハリン」を借りてきました。ロシア旅行についてさくっと読みたかっただけなのですが、結構前のめりになってしまい、その日のうちに旅程まで作ってしまいました。
もちろん、行きは高山さんと同じく境港から船で出発しなくっちゃ。ユーミンの歌で「錆びた船がナホトカに向けて遠去かる」という歌詞がありますが、1991年までは横浜港からソ連に行くことができたんですね。私、あれはてっきり新潟かどこか日本海側の場所の歌だと思ってましたわ。

ロシア旅行というと「ビザとバウチャー」が必須だったようですが、今やビザは代理店に丸投げするという抜け道もあるそうだ(詳細な日程も宿の予約も不要で簡単に取れるこれを空バウチャーといい、何かトラブルがあった時には火種になるみたいね。。。)。airbnbのレビューを見ると外国人観光客も大勢民泊を利用しているけど、レギストラーツィヤという宿泊施設が提出を義務づけられている滞在証明はいったいどうなっているんだろう?すべてを代理店にまかせて、ガイド付きの旅をすると費用もびっくりするほどかかるので、これをどうするか今後の課題かな。

「船でロシアに渡って、シベリア鉄道に乗る旅、どうよ!」とダンナにプレゼンすると、彼は寝台特急にぷちトラウマ(※)があるのでイマイチ鈍い反応。まあそこは車中泊を含んだ旅を決行した時と同じく(笑)時間をかければなんとかなるかなって。

最後に家族3人で旅した時、「ヨーロッパで寝台特急に乗ろうよ、ベネツィアから夜旅立つってよくない?」と提案されて、彼が想像したのはオリエント急行的な豪華列車だったのかも。待って待って2時間くらい遅れたのかしら、ホームに入線してきた列車に乗り込んだ彼は、ちょっと呆然としてました。日本の特急ではありえないくらい年季の入った車両も、コンパートメントの電灯が不具合でつかなかったことも、トイレの紙がなかったことも、食堂車の座席がじわじわ熱を持ち、しまいには腰を浮かすほど熱かったことも(真夏だったので暖房ではない)。今となっては「アルテシアナイト(2011年12月11日のダイヤ改正で廃止)は、いろいろすごかったねえ」と笑い話ですが。
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