2016
06.08

虎屋  壺中庵@徳島県

2連泊した祖谷の温泉宿ももうチェックアウト。
この朝はいいお天気、昨日の暴風雨が嘘みたいね。
でも渓谷を流れる水は水かさも増し、濁った緑色になってる。


今日はこの旅行中で、唯一予約を入れたお店で、昼食をいただくのです。
祖谷からは2時間くらいかかるので、9時半過ぎに宿を出ました。
近くのセブンで氷を買ったり、寄り道をしたので、到着はほぼ予約した正午でした。
四国でぶっちぎり高得点(訪問日の食べログ4.38)「虎屋 壺中庵 」さんデス。
GWにうかがうため、予約を入れたのは1月19日のこと。


車は道路を挟んで向かい側のお宮の敷地内に停めてよいそうです。
なんて格調のある門、そしてお庭。
敷地内に入ると、緊張してしまうくらい。


玄関をあけると、そこには和服姿の女性が待ってらした。
案内されたお部屋は1階の角部屋。
お庭の緑が美しく見えますねえ。


こ、ここを、私たち2人で貸しきりですか。。。
ますます落ち着かない気持ち(笑)。


香ばしいあられ入りの飲み物と、おしぼりが出されます。
この日お願いしたのは1万円のコース(確かお昼でもこの値段だったような)。


まず運ばれてきたのは、鮑の冷製。
なんて柔らかいんだろう、なんて上品な味付けだろう。
これを一番最初に持ってくるのは反則技ではないかしらん。


黒いお盆に3種盛られているのは、白和えとアマゴのちまき、鯛の子と
桜鱒のスモークだそう。
ちまきと言えばお節句、菖蒲も添えてありました。
絵になるなあとほれぼれしちゃう。


そしてお椀は伊勢エビと、軽く焼いた山芋でした。
ものすごく濃い出汁という訳ではない。
想像していたよりもあっさりしているのですが、とにかく上品なのだ。


車エビと鯛のお刺身。
徳島といえば、鳴門の鯛は有名ですものねえ。
私はこりこりしたお造りよりも、少し寝かせたものの方が好みですが、ここのもいい塩梅。
柔らかく、身はしっとりと味わい深い。


豆腐の田楽です。
シックな木の器に入っていて、これに限らずここの器はどれもとても美しい。


焼き物はサツキマスですが、口に含むとなんともいえなコク味がある。
隠し味に酒盗に漬けてあるそうです。
発酵食品の旨味ったら半端ないわ。
車で来たので、お酒は飲めませんが、ああ日本酒とだったらどんなにか!


愛媛も高知も、四国はどこもかしこも竹林だらけ、よって筍もたくさん売られてました。
旬だものねえ、若竹煮はわかめと合わせ、はんなりとした薄味で。
2人前とは思えないほどたっぷりと頂きましたわ。


もう相当おなかがいっぱいなのですが、炊きたての鯛ご飯が登場。
うっわ、私はほんの少しだけいただくも、目が丸くなりました。
鯛の旨味が凝縮したごはんにダンナは悶絶。




甘夏のゼリー、これも忘れられぬ1品なり。
スプーンですくうと、ふるふる揺れ。
そのまま溶け出してしまいそうな儚い水菓子。


最後には蓬団子とお抹茶を。
作りたてのお餅はまだほのかに温かくて、蓬の香りがふんだんに楽しめました。


お庭を通って帰る時、振りかえるとお店が消えているんじゃないかと、ふと。
うたたかの夢のごとし、ですな。
田園風景の美しい場所ですが、この地に店をかまえてもう長いそうです。


私は作ってくださった方のお話を聞きながら「美味しい!」と言いたいひと
なので、最後まで店主さんにお会いできなかったのはちょっと残念。
あと、そつがない接客なのだけど、運んできてくださる方がもう少しお料理のこと
教えてくださるといいのになあって。

アルコールは飲まず、ふたりで21600円。
あのお部屋を貸しきりで、しかも素晴らしい和食を味わったことを考えると
まあ都内ではあり得ないお値段かな。
堪能させていただきました。
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