2017
05.24

星空ツアーと夜中の撮影

国際ダークスカイ協会の『ダークスカイプレイス・プログラム』は、世界中の暗い夜空の保護・保存を目指した取り組みです。「ダークスカイ・パーク」「ダークスカイ・リザーブ」「ダークスカイ・コミュニティ」という3つのカテゴリーに分別されていて、「ダークスカイ・パーク」と「リザーブ」は、世界中で最も暗い夜空が保たれている地域だそう。その中でも「リザーブ」のゴールドに選定された地域はわずか3カ所。その中のひとつがここテカポ湖です。

前日のツアーはお天気に恵まれずに中止となり、この日は最後のチャンス。受付に行くと、山頂にいるスタッフの方からの報告では「真っ黒い雲が向かってきていて、星が見えるという保証はできない」とのこと。それでも風が強いので、もしやツアー中に雲がどこかへ行ってくれる可能性もあるという。ここでキャンセルすれば返金に応じるとのことで、早速カウンターに並ぶひともいて、私は相当迷っちゃった。お天気ばかりは読めない!が、しかしここまで来て引き返すのもいやだ。。。ということで、わずかな可能性に賭けてみることにしました。この場で支払いだったら「やめよ」って思ったかもしれないけど、なんせもうクレカで支払い済みでしたし。結局日本人の夫婦連れ3組で出発となりました。
「Earth & Sky」さんのマウントジョンへの星空観察ツアーは大人148NZD、子供83NZD(8歳~17歳 ※8歳以下はツアーに参加不可)で、その他ファミリー料金やシニア料金もありました。


南極探検隊が使っていたというごっつい防寒ジャケットを貸していただき、赤色ライトのキーホルダーをもらいました(持って帰れます)。バスに乗って出発すると、マウントジョンへの道はゲートでふさがれており、夜間は関係者しか立ち入りができないようになっているのですね。途中で車のライトも消します。慣れた道とはいえ、運転手さんすごいなあ。途中から真の闇です。

山頂に着くと、黒雲が空を覆っており、絶望的な気分になりました。ジャケットを着ていても震え上がるほど冷たい強風が吹いており、まずは研究施設に避難。天文台では研究用の大型望遠鏡を見せてもらいました。MOA望遠鏡っていうんだって。「NISHIMURA」って書いてあるのはこれが日本製だから。設置されたのは2004年なので、いまはもっと大型で性能のいい望遠鏡もあるのですが、ニュージーランドでは最大の望遠鏡(鏡の大きさ1.8メートル)だそう。


施設には夜間常時詰めている研究員のひと(カンタベリー大学や日本の大学)がいて、学術研究している。ここは星空がきれいに出ている時こそが観測のチャンスなので、曇りや雨の時は休んでいるんですって。天候の優れない今日だからこそ見学できる場所なので、これは貴重な機会でした。


さて、外に出てみると。。。なんということでしょう!さっきの黒雲がきれいに消えているじゃありませんか。一同星空を見上げて歓声をあげました。テカポの町中で見るのとは段違いに星の数が多い。山頂で、まわりが闇に沈んでいるから、輝きも一段と素晴らしい。
もと小笠原で星空ガイドをなさっていたというガイドさんでしたが、北半球と南半球の星の見え方の違いなども教えてくださる。以前波照間島で見た南十字星は地平線すれすれでしたが、ここでは空の真ん中で輝いている。レーザーポインタで示してくれるので、星を見つけるのも簡単。天の川や星座の解説を聞きました。強風に吹かれて体が冷えてしまった頃合いを見計らい、カフェから熱いお茶を届けてくれます。やれ、ありがたや。日本からは見ることのできない天体がいろいろ。私は星空観察には初めて参加したので、上を向いたまま口があきっぱなしだったわ。

肉眼で星を探した後は、さっき見たのとは別のこの望遠鏡を使って、月の表面や球状星団、宝石箱星団などを見せてくれました。


ダークスカイプレイスに認定されるためには、屋外照明についての厳格な基準があるそう。テカポ住民のみなさんの協力により、夜9時になると部屋の明かりを隠すため、カーテンを閉めたり、電気を消したりしているんですって。道路の街灯は、傘を下向きにしたり、オレンジ灯にするなどの工夫がされてるとのこと。だからテカポでは南半球で唯一マゼラン星雲を通年で見ることができるのです。
しかし普段は部外者立ち入り禁止の研究所内部やMOA望遠鏡を見学させてもらい、おまけに晴天の星空も見ることができたこの回のツアーはまさにいいとこ取りでした。ああラッキーだった、迷ったけど来てよかったナ。
ふもとへと帰るバスの中で、私の頭をぐるぐるまわっていたのはドリカムの「銀河への船」でした。美和ちゃん、ここに来てこの曲作ったんじゃね?と思うほどぴったりの曲なのだ。


宿に帰って、晩ごはんにしました。私はラビオリを茹でて、トマトソースをかけました。


ダンナはニュージーランド牛を焼きまして。ホントは2日に分けて食べるつもりだったらしいけど、ぺろりと平らげてました。


赤身が多いお肉は柔らかくて美味しかったそう。さすが畜産業の盛んな国、バターなんか大きな固まりで驚くくらいの安さでした。さすがにそんな大量に買っても仕方ないので、小さなパッケージのガーリックバターを入手したのでした。


テカポのスーパーで買い足したワインをあけて、お食事。なんだかすごい勢いでワインをあけている気がする。


前の晩に教会を見に行った時はものすごいたくさんの観光客がいて、写真を撮るどころではなかったのです。今日は遅い時間に行ってみようと話してました。宿を出たところにある道路は、歩いていても真っ暗。だれかに鼻をつままれてもわからないよ~。湖のほとりでまずは1枚。


23時を過ぎているというのに、教会の周囲はひとだらけ。駐車場を出入りする車のヘッドライトの反射がまぶしく、落ち着いて撮影するどころじゃない。おまけにほとんどすべての観光客(広東語を話す方が圧倒的に多かったですが、香港人じゃないような気がする)は白色のLEDを持ってうろうろしており。。。まあそれでもなんとか隙を見計らって撮影した教会と星空のコラボ。


空のはじからはじまで全部が星で覆われている。いま見えている星のまたたきが、気が遠くなるようなはるか昔のものだなんて信じられない気持ち。天の川にくっきり見えるマゼラン星雲。これって教科書で見るアレだわ。なんてきれいなんだろう。


シャッターを30秒あけたままにして撮影するのですが、結構難しいらしく、ダンナは何度もやり直していました。この写真もとてもうまく撮れているなって。


いやあ、完全防備で行きましたが、さすがに夜中は冷える。帰ってから温かい物が飲みたくて、お宿のホットチョコレートをいただきました。お砂糖1本入れちゃった。


今日はゆっくり休養したので、明日は頑張って早起きしよ。
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